慰謝料相場
【ざっくり説明すると…】
→ケガの大きさ(=入院・通院の期間)
によって慰謝料の金額が変わってくる
→交通事故の場合に使われる表を基準に
慰謝料金額を決めることもある
→1~2回くらいしか病院に行かないような場合には
大した慰謝料にならないと思います!
前回の続きです。
前回は過失傷害罪などの
刑事責任について説明をしました。
今回は民事責任、
すなわち
“もし仮に
レストラン側に責任があるとした場合、
慰謝料をどのくらい請求できるのか”
について
わかりやすい言葉で
噛み砕いて説明したいと思います。
慰謝料(いしゃりょう)とは
何かというと、
言葉のとおりですが
“謝”ってもらい
“慰”めてもらうための
お金
ということですね。
精神的ショックを受けたことに対する
弁償のお金、
ということですね。
この慰謝料
果たしてどのくらいもらえるのでしょうか。
精神的ショックの大きさなんて
他人からはわかりにくいですもんね。
でも、たとえば
「食べた魚の骨で
口を軽くケガした場合」
と、
「骨が歯茎にグサッと刺さり
神経のほうまで傷が付いてしまい
口が動かせなくなってしまい
二度とモノを食べることが
できなくなってしまった場合」
とでは
精神的ショックの大きさが違うのは
何となくわかりますよね。
一般的にケガの場合には
ケガの大きさによって
慰謝料の代償が変わってくることになります。
ケガが大きければ大きいほど
病院に長く通ったり、
入院したりしなければなりません。
その分、治療に時間が取られてしまうし
痛みによる精神的ショックの大きさも
大きいだろう、と
考えていくことになります。
こんな表があります。
この2つの表は何かというと
交通事故でケガをしたときに
入院や通院の期間によって
どのくらいの慰謝料がもらえるのか
一覧にしたものです。
上の表(別表Ⅰ)が
骨折などの大きなケガのとき、
下の表(別表Ⅱ)が
打撲やむち打ちなどの
比較的軽いケガのとき、
だと思ってください
(交通事故でのむち打ちや
弁償金アップの戦略については
以前こちらで説明しました)。
たとえば、交通事故で大ケガをして
入院3ヶ月間、通院6ヶ月間
治療をしていたということになると…
「入院」3ヶ月のところと
「通院」6ヶ月のところが
交わる数字が
慰謝料金額、ということになります
この場合は211万円ですね。
この表は、あくまで
裁判などでとことん戦ったときの
数字になりますのでご注意ください。
魚の骨でケガをした場合は
交通事故とは違いますが
ケガであることには変わりはないので
このような表を使って
慰謝料金額を計算する場合もあります。
ですので
魚の骨でケガをして
それが長い間
入院・通院するようなものであれば
慰謝料金額が大きくなると思いますが
1~2回くらい、
病院に行った程度のケガであれば
慰謝料は大した金額にならないと思います。
ですので、
「ケガをしたことをイイことに
慰謝料をふんだくってやろう!」
と思っても
ある程度の相場が決まっていますので
悪巧みをしてもあまり意味がない、
ということになります。
もちろん、表を使って慰謝料を計算するのは
あくまで選択肢のひとつですので
ケースバイケースで
専門家と相談しながら
対応していく必要があるかと思います。
今回は、
ケガをした場合の慰謝料の相場を
説明しましたが
そのうち、
離婚や浮気など、
ケガがない場合の慰謝料などについても
解説できたらなと思っています。
慰謝料の相場はどのくらいか、
を説明してきてきましたが
正直、ケースバイケースなので
専門家でも回答が難しいんですよね。
事情によって大きく金額が
変わる場合があるので
ひとりで悩まないことが大切だと思います。
なるべく難しい言葉を
使わないようにと心掛けるがあまり
逆にわかりにくくなって
しまったかもしれません。
また
専門家の方、
法律の勉強をされている方にとっては
あまりに稚拙で言葉足らずで
説明不足であることも
重々承知しております。
ただ、このブログのコンセプトは
まったく法律を知らない方にとって
少しでも興味を持っていただく
きっかけになればと思い
始めたものですので
どうかご容赦いただけばと思います。
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