南極旅行

【ざっくり説明すると…】 

→南極はドコの国の領土でもない

→事故を防ぐため

自然環境を守るために

事前に環境省にOKをもらう必要がある

違反すると罰金50万円！

→旅行会社が代わりに手続を

してくれている場合もあるので

必ず旅行会社に確認しましょう！

先日、テレビ番組で、

日常生活の中でうっかり

やってしまいそうな行為が

有罪になるのか

無罪になるのかについて、

僭越ながら

解説させていただきました。

事例がたくさんあり

放送では解説しきれなかったので

各事例について何回かに分けて、

わかりやすい言葉で

噛み砕いて説明したいと思います。

今回は「国の許可をもらわないで

南極旅行をしたら罪になるのか」です。

正直に言います

ワタクシ、これ全然わかりませんでした。笑

今回のテレビ番組のお話をいただいたおかげで

とても勉強になりました

本当にありがとうございます

勉強の成果、発表させていただきます。

まず、私の素朴な疑問が

「南極って、

ドコの国に属しているんだろう？」

でした。

答えは

「南極はどこの国の領土でもない」

です。

（詳しくわかってませんでした、

本当にお恥ずかしい…）

南極に関しては、いわゆる

“南極条約”という国際条約があります。

その条約にサインした国は

日本を含めて50ヵ国くらいあるそうです。

南極というのは極寒のきわめて特殊な環境で、

科学的研究や生態系研究の場として

たくさんの国にとって

とても大切な場所となっています。

そのため、

「南極は自分の領土だ」

「他の国は入ってくるな」と主張し合うのは

人間にとって好ましくなくなってしまいます。

そこで、南極条約は

色々な国が

研究のための施設を設けることは認めていますが、

南極を領土として主張しない、

というルールを定めたのです。

その条約を前提とした日本の法律が

いわゆる“南極保護法”というものです。

この南極保護法は

過酷な環境である南極で

事故が起きないようにするため

自然環境を壊さないようにするために

様々なルールを定めています。

そのルールの中のひとつが

“環境省からOKをもらう”です。

具体的には、

（1）南極で（旅行などの）活動する場合は

（2）どんな活動をするのか計画書を作成して

（3）環境省に事前に申請をして

（4）環境省のOKをもらってください

（5）以前も南極で活動したことがある場合は

簡単な届出だけでOKです

（6）違反したら1万～50万円の範囲で

罰金を払ってください

ということになります。

ですので、ふと

「今年の年末は家族で南極旅行に行こう！」

と思って

環境省に一切連絡しないで

旅行をしてしまうと

帰国後、

警察が待機しているかもしれません。笑

ただ、南極旅行は

いわゆる旅行会社のプランで

行くことがほとんどだと思います。

こういう場合は

事前に旅行会社が、

申込者全員分をまとめて

環境省に届出をしている場合もあります。

その場合は、

ご自身が環境省に

事前に連絡することは

あまりありません。

ですので、実際には

事前にOKをもらう手続をとらなきゃいけない

という心配は

する必要はないのかなと思います。

【※】

ただ、旅行会社によっては

事前の届出は申込者自身でやってください、

というところもあります

南極旅行に行かれる際は

必ず旅行会社に確認してください。

ですので

国にOKをもらわないまま

南極旅行に行ってしまうと

罪になってしまいますので

気を付けてくださいね。

国の許可なく南極旅行をしたら

罪になってしまう理由

ご理解いただけましたでしょうか。

次回は「ツバメの巣を勝手に撤去したら

罪になるのか」 について

わかりやすい言葉で 噛み砕いて説明したいと思います。