DARC



【ざっくり説明すると…】


→「ダルク」という違法薬物のリハビリ機関がある


→ダルクでリハビリが完了しても、また違法薬物を使ってしまう人が多い


→違法薬物を1回でも使ったら、本当に人生が終わります。





前回の続きです。



前回は、大麻(マリファナ)と

その他の薬物の違いについて説明しました。


今回は、違法薬物を使ってしまった場合、

それを断ち切るためのサポート機関について

わかりやすい言葉で

噛み砕いて説明したいと思います。




皆さんもご存知だと思いますが

違法薬物は

1回使ってしまうと

また使いたいという気持ちが

出てくるみたいです

「薬物依存症」って言葉

どこかで聞いたことがあると思います。


有名人が覚せい剤で

何度も逮捕されているニュースが

よく流れていると思います。


「意思が弱い」と

言ってしまえばそれまでですが

そんな言葉で

解決できるような問題ではないみたいです。



仕事柄、

薬物を使ってしまったことがある人と

お話をすることが多いのですが

本当に、違法薬物との関係を

断ち切ることは本当に難しいみたいです。


重症の人は

かなりの幻覚や幻聴に悩まされるみたいです

(私が、とある男性から聞いた体験談は

「夜になると脳内で太鼓の音が鳴って、

全身がくすぐられている感じになって

まったく寝ることができない」

というものでした)。



そんな、つらいつらい

違法薬物の依存症を改善するために

サポートしてくれる機関があります。


それが

ダルク(DARC)というものです

Drug(ドラッグ)

Addiction(依存症)

Rehabilitation(リハビリ)

Center(施設)

の頭文字をとって

そう呼ばれています。


このダルクは

全国にたくさんあります

治療・リハビリ内容は

施設によって異なりますが

薬物依存症に悩む人同士で

話合いをし

どんな時に薬物を使ってしまったか

どうすれば防ぐことができたか等、

参加者で薬物使用を見つめ直したり

共同生活をすることによって

自立できるような習慣を身に付けたり

様々なサポートしてくれます。


もちろん、サポートの内容によって

かかる費用が変わってきますが

1ヶ月に数回、通うよりも

寮生活をするほうが

金額が上がります。


ですので、薬物依存症の程度によって

受けるサポートの厚さを

考える必要があります。



私も、

違法薬物を使った人の裁判を

何度もしてきました

中には、本当に本当に努力してくれて

薬物を断ち切り

仕事を見つけてご結婚もされて

幸せな生活をしている人もいます。


その人からお手紙が届くのですが

微力ながら

人生の再スタートに関われたと思えると

本当に嬉しくなります。




ただ、残念なことに

たくさんの時間とお金をかけて、

ダルクで一生懸命リハビリをしたとしても、

再び違法薬物に手を染めてしまう人も

まだまだ結構いるようです。


それほどまでに

違法薬物は

たったの1回、手を出してしまっただけで

その後の人生を狂わせてしまう

とんでもないモノです。


また、違法薬物を使った人で

「他人を傷つけたわけじゃないから

誰にも迷惑を掛けていない」と

勘違いしているヤツがいます。


しかし違法薬物を買うということは

反社会的勢力(いわゆる暴力団)に

お金を援助しているようなものなのです。


興味本位で違法薬物を買うことが

反社会的勢力にお金を渡すことになり

もしかしたら、その人たちが

自分の家族を傷つけるかもしれません。


ですので

当たり前ですが違法薬物には

絶対にしてはいけません。



もし、今回のブログを読んでいる方が、

たとえば先輩から

「これ使うとスカッとするよ」

「シャブじゃなくてマリファナだから全然大丈夫だよ」

といった感じで

違法薬物を進められたら

冷静に、冷静になってくださいね。



本当に本当に、今後の人生が

自分が想像している以上に

台無しになりますよ。




以上、

違法薬物について

説明させていただきました。 


なるべく難しい言葉を

使わないようにと心掛けるがあまり

逆にわかりにくく なってしまったかもしれません。


また 専門家の方、 

法律の勉強をされている方にとっては

あまりに稚拙で言葉足らずで

説明不足であることも 重々承知しております。


ただ、このブログのコンセプトは

まったく法律を知らない方にとって

少しでも興味を持っていただく

きっかけになればと思い

始めたものですので

どうかご容赦いただけばと思います。



Lawyer Takahiro Kitagawa

弁 護 士 北 川 貴 啓