自動車保険
だいぶ前ではありますが Twitterで このような質問をいただきました。
文字数制限があり 詳細にお答えできませんでしたので 何回かに分けて 交通事故と自動車保険のこと さらには むち打ち症のことについて 説明をしたいと思います。
このブログでは クルマを持っていない方にも なるべくわかりやすいように 噛み砕いて 説明したいと思います。
クルマを買ったときに まず最初に 考えなければいけないことがあります。
それは、自動車保険です。 自動車保険というのは もし事故を起こしてしまったときに 保険会社が代わりに お金を払ってくれる という仕組みです。
では、 なぜ自動車保険が必要なのでしょうか。
仮に、私がクルマを運転していて、 横断歩道を歩いていた サラリーマンに ぶつけてしまったとしましょう。
サラリーマンは骨折して 3ヶ月間、入院をしてしまいました。
運転者である私は、 自分の運転ミスで サラリーマンに ケガを負わせてしまった、 つまり損害を与えてしまいました。
その場合、運転者である場合は サラリーマンに対して 弁償をしなければなりません。
その弁償金額って いくらになるのでしょうか 仮の数字で計算してみます。
まず、治療費 (病院代)です。
手術費用が20万円、 入院費用が1日2万円、 それが3ヶ月なので 2万円×90日=180万円、 治療費だけで200万円です。
次に、休業損害 (入院で働けないのでお給料の弁償) です。
仮にサラリーマンが 1ヶ月30万円のお給料の場合 入院3ヶ月なので 3倍の90万円です。
さらに、退院しても 毎日働けるわけではなく 痛くて仕事を休んだり 病院に治療しに行く日は 会社を休まなければなりません。
たとえば退院後に10日間、 仕事を休んだ場合は 10万円のお給料の弁償を しなければなりません。 つまり、 お給料の弁償だけで 100万円です。
次に、慰謝料 (事故による精神的ショックの弁償) です。
たとえば 入院3ヶ月、 退院後の通院も3ヶ月した場合 ケースバイケースですが だいたい 180万円くらいになるかなと思います。
また、事故のとき サラリーマンのカバンの中には 仕事で使うパソコンが入っていて 壊れてしまいました これも弁償します
10万円です。
ここまでの弁償額 治療費200万円 お給料100万円 慰謝料180万円 パソコン10万円 合計490万円です。
さらに、もし、 そのサラリーマンが 事故の日 大事な会社の取引があって 1億円が手に入る予定だったのに 私のせいで事故に遭ってしまい 取引がパーになってしまったら…
私の弁償額、もしかしたら 合計1億490万円 になってしまうかもしれません。
私、そんな大金は持っていません。
ケガさせちゃったサラリーマンには 申し訳ないという気持ちは もちろんあります
ただ、1億円なんて、払えないんです。
一方、事故に遭ったサラリーマンは たまったもんじゃありません。
事故のせいで 仕事ができなくなりました
家族の生活も苦しくなりました
1億円の取引をパーにされました
「ふざけんな!」 ってなりますよね。
そんなときに登場する 神様のような存在が 自動車保険なんです。
場合によっては 私が払わなければいけなかった 1億490万円を 保険会社が代わりに払ってくれます。
ピンチの時に助けてくれる これが自動車保険です
だから保険に入っておくことって ものすごく大切なんですね。
自動車保険に 入っておかなければならない理由 ご理解いただけましたでしょうか。
次回は、自賠責保険と 任意保険の違いについて わかりやすい言葉で 噛み砕いて説明したいと思います。
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